株式会社Ristは、外観検査装置向けのAI開発ツール「RPipe-Image」の最新バージョン「RPipe-Image ver.2.0」を提供開始しました。このツールは、外観検査装置に組み込むために開発されたソフトウェアで、画像AIモデルの学習、評価、推論を行うことができます。
近年、製造業界では、外観検査装置にAIを組み込む動きが盛んになっており、特に国内の検査機器メーカーではAI開発を内製化するケースが増えています。Ristは創業以来、製造業での外観検査AIの導入実績を持ち、これまでの技術と知見を活かして「RPipe-Image」を開発し、2022年にベータ版、10月に正式版をリリースしました。
「RPipe-Image ver.2.0」では、従来の機能に加えて、高精度パラメータセット「Preset(高精度チューニング)」や「ONNX出力機能」など、異なる開発環境や条件に対応する機能が追加されています。これにより、企業の開発者は迅速かつ正確な機械学習モデルを構築することができます。
また、今回のアップデートでは、「マルチイメージ機能(分類)」や「Deep Metric Learning機能」なども追加され、さらなる機能追加も予定されています。
AI学習における著作権保護の問題にも対応しており、「RPipe-Image ver.2.0」では、株式会社アマナイメージズが提供する著作権・肖像権処理済の画像データを使用して独自のベースモデルを開発しました。これにより、AI学習における著作権の問題を回避することができます。
Ristは今後も「RPipe-Image ver.2.0」の提供を通じて、AI外観検査装置の導入を促進し、お客様の品質向上と生産性向上をサポートしていく予定です。また、お客様のフィードバックや要望を受けながら、さらなる機能追加や改善を行っていく予定です。
「RPipe-Image ver.2.0」の導入により、製造業界の企業は外観検査の効率化や品質向上に大きなメリットを得ることができます。AIを活用した外観検査は、従来の人手による検査に比べて高速かつ正確な結果を提供し、不良品の早期検出や製品の品質向上に貢献します。また、AIモデルの学習や推論を行うためのツールとして、「RPipe-Image ver.2.0」は開発者にとっても使いやすく効果的なソリューションです。
Ristは、AI技術を駆使した製造業のデジタルトランスフォーメーションを支援する企業として、今後もさまざまな製品やサービスの提供を通じて産業界の発展に貢献していきます。AI技術の進化と製造業のニーズに合わせて、さらなる革新的なソリューションを提供していくことが期待されます。